関西最強女VS関東最強男


「実はな?虎牙と勝負がしたいと思うてな」


うちがそう言うと颯の眉がピクっと動いた。


「どっちが先に全国で一番デカイ族に出来るか!な?ええ勝負やろ?!」


「おい。ちょっと待てよ。勝手に決めんじゃねぇ」


龍が怒りのこもった声でそう言った。


「うちの総長はお前に話してんじゃねぇよ。颯に話してんだ」


「晃、お前ちょっと生意気になったんじゃねぇか?」


「お前にそんな事言われたくねぇよ」


…晃と龍は会うと絶対こうなる。


この前下見に行った時もお互い目を合わせただけで喧嘩になってしもうて…


もう…


少しは我慢出来んのか……


「…で、颯。勝負は引き受けてくれんのか?」


「……」


「……」


「…分かった。だけどこっちからも勝負を申し込む」


そう言って颯は立ち上がってうちの目の前に立った。


「なんや?」


「先に関西の族を一番多く、自分の族の傘下のおいた方が勝ちってのはどうだ?もし、引き分けになったらその時は…」


「その時は?」


「華龍VS虎牙」


そう言って颯は不敵な笑みを浮かべた。
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