関西最強女VS関東最強男


今、うちは溜まり場におる。


「はぁ~…」


「どうした、瑠李」


そう言ってソファに座っとるうちに問いかけてきたのは幹部の晃。


晃はうちの向かいにあるもう一つのソファに座って雑誌を読んどる。


「うちの話し聞いてくれるか?あのな、」


「『聞いてくれるか?』って聞いといて人の返事聞く前に喋りだしたら俺が無理にでも瑠李の話し聞かなきゃならねぇじゃねぇか」


「あのな、今日転入生が来たんよ」


「人の話し聞けよ…。………転入生?」


晃が、うちと晃の間にある長机に呼んでた雑誌を置いた。


「それでな、その転入生見た瞬間うち嬉しくなって舞い上がったんよ」


「どこにまい上がったんだよ」


「そっちの意味ちゃう」


「分かってる」


「それでその転入生がな?…誰やと思う?」


「知らねぇよ」


「颯やったんよ」


「……」


「だいぶ前に一回だけ、会った事あるやろ?」


「……」


「ほら、チームではないけど個人でうちと晃が関東の方の族を潰そう思うて、二人で下見に行った時、向こうも二人やったんか」


「……」





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