俺と生徒。
「新入生、入場!」
入学式が始まり、緊張した顔の一年がたくさん入ってきた。
俺は自分が受け持つクラスを眺めていた。
「いやぁー、今年は可愛い子がたくさん居ますねぇー!」
そう言って俺の隣でニヤニヤしている眼鏡オヤジは、岡崎先生。
理科の担当だ。
笑い方が不気味で、謎な発言ばかりするから俺は未だに苦手だったりする。
「はは…そうですね…」
「でも瀬戸先生、生徒と恋愛はダメですよ?先生はまだ若いけど…」
「わかってます。」
むしろ岡崎先生のが不安だ、なんて思いながら入学式を過ごした。