いつもとなりにはキミがいた



ミナコにリコーダーを教えてもらっている間に



操が慌てて教室に入って来て 同じように叫んだ。



「もぉーー!!ミホ達リコーダー教えて!」



なんて言う操に呆れてると、ミナコがうちの肩をバシッと叩いた。



「ミホちゃんも人のこと言われへんやろ〜? うちリコーダー得意やし、操ちゃんも一緒に練習しよ?」



それから卓センのHRまで教室中にリコーダーの音が響いていた。



休み時間もリコーダ。 話題もリコーダー。



ようやく音楽の授業が始まった。



音程を崩す子に笑ったり、皆で応援したり。



音楽担当の綺麗な女の先生も楽しそうにリコーダーの音色を聞いていた。



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