いつもとなりにはキミがいた



「シュウ、お疲れ!」



と言って肩に触れた。



「うわっ! なんや雄か。」



なんて素っ気ないシュウは俺を無視して教室に入ろうとした。



「おいっ! 待てって!」



と言うとやっとシュウを立ち止まってくれた。



「今日さ、久しぶりに部活終わったら話せへんか?」



サッカーしてた頃はよく公園で語り合ったりもした。



「あ、ごめん。俺先約入ってる‥‥それに、おまえ高峯とデートやろ?」



「いや、デートでもないけど。 先約ってやんやねん?」



シュウは持っていた荷物を落として



「なななんやねん! なんでおまえにそこまで言わなあかんねん!」



怪しい‥‥


シュウの奴なんかおかしい。




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