いつもとなりにはキミがいた



家を出て、さっ行こっと思って歩きだそうとしたとき‥‥‥‥‥



雄ちゃんと香織先生が何やら勉強のことで言い合いをしていた。



「なぁっ! ユウ?! どうしたんよこの小テスト?!」



香織先輩は顔を真っ赤にして雄ちゃんの胸を叩いていた。



見たくない‥‥!



香織先輩を思ってる雄ちゃんはあんなに優しい顔をしているのに



今の雄ちゃんはどこか冷めたような顔をしていた。



「俺‥‥香織と付き合ってから今まで以上に勉強頑張ってきたけど、無理や‥‥もう」



雄ちゃん‥‥なんでそんな悲しい顔すんの?



香織先輩は諦めたように「もういい‥」と言って 去って行った。




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