いつもとなりにはキミがいた
家に着くと用意していた手提げ袋に問題集を入れて家を出た。
今日は気温が高めで少しムッとするような生暖かい風が吹いていた。
いつものようにインタンホンを押そうとした時だった。
「ミ、ホちゃん? やっぱしミホちゃんやー!!」
「麗君?! 久しぶりやんっ!!」
「ってか、なんでうちに?! アニキに用事?」
あたしの大きく膨らんだ手提げを見つめて不思議そうに首を傾けて聞いてきた。
「うん! シュウ君に勉強見てもらってるねん。」
「え?! ほんまに?!
いつから見てもらってるん?!」
麗君は興奮気味にテンションMAXで聞いてきた。