いつもとなりにはキミがいた
「先週からやで! テストまでの間やけど」
「そうなんやぁ♪ 俺知らんかったわ〜
あ、入って入って!!
アニキ待ってるやろうし」
「ありがとう」
麗君はエスコートしてくれるようにドアを開けてくれた。
笑ったら目が細くなるところも、長くてクルンとしたまつげも
所々シュウ君に似てる麗君。
さすが兄弟!! って感動してる場合じゃなかった!!
麗君に背中を押されて、シュウ君の部屋に入れられたことをすっかり忘れて妄想に入っていたあたし‥‥
「‥っお〜い?!」
「わっぁ!! ご、ごめん!!
ちょっと妄想してた」
「え? 妄想? ふっ なんの妄想?」
と言ってイジワルそうに笑うシュウ君。