いつもとなりにはキミがいた
「いや〜麗君もシュウ君に似てきたな〜って思って」
「え? あいつが俺に?
んな、わけないって!!
あいつ母親似やもん。
ってか、麗となんか話たん?」
シュウ君は喋っている間でも、ちゃんと手を動かしてミスのないまるつけをする。
うちなら話に夢中で手なんか動かしてないと思う‥‥‥
だって実際、シュウ君がうちの手提げから問題集を取ってすらすらまるつけを始めた。
「麗君なんか雰囲気変わったな。
3つしか離れてへんけどまだ幼いイメージやったから、ちょっとびっくりした」
「まあな。 あれでも反抗期なんやと思う
俺が支えなあいつ変な方向行きそうで心配やしな」
少し笑ったような顔を見せても、内心ほんまに心配なんやと感じた。