いつもとなりにはキミがいた
ドアのところに右手をつけて、足をクロスさせて立っているシュウ君は
どこからどう見ても王子様みたいで。
「だれ〜あの人? 三年生やんな?」
ミナコは不思議そうにシュウ君と操を交互に見た。
「シュウ先輩!! どないしたんですか?!」
「操ちゃん!ごめん、ミホ呼んでもらっていい?」
「え‥‥‥あ、はい。」
操はシュウ君の元に走って行ったのに
少し会話をしただけで、沈んだように戻ってきて言った。
「シュウ先輩、ミホに用事やから来たって。」
「え? うちに用事?」
椅子から立ち上がると、シュウ君が綺麗なパッチリ二重でニコニコして、手招きをしていた。