いつもとなりにはキミがいた



ドアのところに右手をつけて、足をクロスさせて立っているシュウ君は



どこからどう見ても王子様みたいで。



「だれ〜あの人? 三年生やんな?」



ミナコは不思議そうにシュウ君と操を交互に見た。



「シュウ先輩!! どないしたんですか?!」



「操ちゃん!ごめん、ミホ呼んでもらっていい?」



「え‥‥‥あ、はい。」



操はシュウ君の元に走って行ったのに



少し会話をしただけで、沈んだように戻ってきて言った。




「シュウ先輩、ミホに用事やから来たって。」



「え? うちに用事?」



椅子から立ち上がると、シュウ君が綺麗なパッチリ二重でニコニコして、手招きをしていた。





< 156 / 239 >

この作品をシェア

pagetop