いつもとなりにはキミがいた





−−−−−−−




「ミホー!? 起きなさい!!」



ん?



「‥っお母さん?!」



思わずむせ返ってしまったあたしを見てお母さんは呆れたように辺りを見渡した。




あ!! 片付けの途中やったんや〜



なんて気づいたのも遅くて、あまりに久しぶりの夕方のふかふかベッドに酔いしれていたあたしを現実に引き戻した。



部屋に掛けている丸型で赤色でキャラクターが付いた時計を見上げた。




「早く片付けなさいよ? お父さんも下で待ってるやし。」



「う、うん。」




お母さんはそれだけ言って出て行ってしまった。




時計の針は19:30を指していた。



部屋中にアルバムが散乱していてまたかとため息をついた。



でも、




懐かしい思い出の中にはあたしを幸せにするモノがあった。




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