いつもとなりにはキミがいた



「な、なんで抱きしめたりするんよっ!? 雄ちゃんにはあんなに綺麗な彼女も居るのに……気まぐれなことせんといてよ。 同情? ………ごめん、帰って」




言いたいことだけ言って、あたしは家の中に入った。




最低だとわかっていても、素直になれない自分がいて涙だけがぽろぽろと流れ落ちていった。




シュウ君からの告白は思っていたよりもあたしを悩ませた。



それに、今日はしいちゃんとのあんなカタチの再会。



雄ちゃんに抱きしめられた今日。



隠していた自分の気持ちを改めて思い知らされた長い長い一日だった……ーーー








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