いつもとなりにはキミがいた
たわいのない話で盛り上がって恋ばなに入った。
「そう言えば・・・・ミナコの好きな人ってだれなん?」
グラスの中の氷を上手に一つ口に入れると、カリカリ噛む操にミナコは耳までタコのようになって呟いた。
「・・・・そのー あのね?絶対だれにも言わないって約束してくれる・・・・?」
あたし達はゴクンと喉を鳴らして頷いた。
「・・・・きたがわ先生・・のことが・・・・そのっ」
「ま、まじで!! ミナコの好きな人って卓センなんだ。」
「でも・・・いつから?」
あたしは少し感づいていたのかも・・・・・
ミナコから卓センと名前を聞いてもちょっとドキッとしただけで、そんなに驚きが少ない自分に直驚いた。
ミナコは、意外に真面目な所、優しい所、体育でドッジボールが上手くて格好良かっただとか、そんなことを言っては恥ずかしそうに俯いていた。