いつもとなりにはキミがいた
「それじゃあテスト返して行きます!」
英語担当の年配の先生の甲高い声が響く。
男子が呼ばれて終ればすぐにあたしの番だ。
手汗がひどくて席を立って待つ。
テストを机の下に隠す子も居れば、みんなに自慢する子まで様々。
「青柳さん? 英語は得意なのかな? よく頑張りましたね」
そう言って渡してくれた解答用紙には丸がいくつもあり、点数は76点だった。
「ややったー!! 先生最高!!」
なんていいながら抱き着いたあたしに先生は優しい笑みを浮かべていた。
操もテストの解答用紙を持ってあたしの席にやってきた。
「うわーおめでと!! ミホすごいやん。」
「へへ♪ ありがとう。 操はどうやった?」
「うちー? あかんあかん。 23点でしたー」