いつもとなりにはキミがいた



「そっか〜操マネで忙しかったもんな。」



「ううんー。 そんなん言い訳やんっ勉強してなかった結果がこれ。」



操は落ち込むどころか笑っていた。



それからすぐに成績優秀者の2名が発表された。



一人は学級委員長の通称、眼鏡くん。



眼鏡くんが名前を呼ばれてもどよめきは起きなかった。



そしてもう一人は女の子で




「・・・葉山ミナコさん。 本当によく頑張りました。でも・・・・・少しケアレスミスが目立ったけどよく出来ていました。」




ミナコが教卓の前から自分の席に戻るとみんなが騒ぎはじめた。




「葉山さん、何点やったん?」



「え、うん。 89点。」


「うっわー頭いいな〜!!今度あたしの勉強見てや!」



ミナコの後ろの席の女の子がそう言うと余計にクラス中が騒ぎ出す。




ミナコは苦笑いしてばかりで、あたしと操の顔を見て助けてって言っているみたいで、あたし達はミナコのもとに駆け寄った。





< 202 / 239 >

この作品をシェア

pagetop