いつもとなりにはキミがいた
「あっテ、テスト見て!」
「うん。 どれどれ・・・」
5教科の解答用紙を纏めて渡すとシュウ君は順番にゆっくり見逃さないように見ていく。
「うん、よく出来てるよ。 携帯・・・・買ってもらえるって?」
「うん! ありがとう。シュウ君が勉強見てくれんかったらきっと・・・いや、絶対こんな点数取られんかったと思うし。 ほんまにありがとうございました。」
隣で密着していたシュウ君から少し離れて軽くお礼をする。
「俺はただ教えただーけ。 それについて来て結果出したんはミホやからな。 ほんまに良かった、携帯買ったら雄よりも先に教えてな?」
あたしはコクンと頭を縦にふった。
本当にシュウ君の心が読めない・・・・・・ーー
こんなに優しくて頭がよくてスポーツも出来て
容姿だって完璧な人がなんでこんなうちを・・・・・?
なんて思う反面、シュウ君に甘えていたい、この優しさが自分だけに向けられていたらいいのに・・なんて思ってしまう。
あたしは間違ってるの・・・・・ーー?