いつもとなりにはキミがいた
「ーーっ!!!!・・・・・・か、おり?」
「別れよう・・・・って言いたいんやったら、聞かんから!」
ドンッと鈍い音を立てて椅子から立ち上がる。
張り詰める空気ーーー・・・・・・・・・
「ごめんっ。 聞いっ「聞かん聞かん聞かん聞かん聞かんっ!!!」
耳を塞いでしゃがみ込む彼女。
彼女の叫び声だけが静まり返った教室に響き渡る。
さっきよりも鋭く睨みつけるような目付き。
「・・・・・グスッ・・・ウゥッ なん・・・・・で?」
「え・・・・・・?」
「なんであたしじゃなくて・・・・・ミホちゃん、なん?」
「・・・・・・・・・」
こんな言葉を言わせてしまった俺は黙ることしか出来ない最低男。
彼女を泣かせないつもりで、自分の気持ちに嘘をついて隠したはずだった。
でも・・・・返ってそれは、彼女を酷く傷つけることになった。