いつもとなりにはキミがいた
とぼとぼと歩くあたし。
無性にシュウ君に会いたくなったのは、逃げてるから?
楽な方に行きたいから?
自分のことを真剣に想ってくれている人がいる。
いっそのこと、寄り掛かってみたい気持ちになる。
「ミホ・・・・・?」
白のシャツを着たシュウ君が立っていた。
「・・・暇、やったから来た。」
「うん。 ・・・」
あたしはシュウ君の隣のブランコに腰を下ろした。
きっと、気づいていたんだね。
黙って何も言わないシュウ君の優しさが痛いくらい伝わってきた。
「グスッ・・・ゥゥ・・」
あたしは涙が止まらなくなった。
「・・・いいから。 泣いても、俺がそばにおるから。」