いつもとなりにはキミがいた
「久しぶり・・・・、 ずっと学校来てへんかったみたいやけど・・・・大丈夫か?」
短いスカートが風邪で靡く。
「うん。 勉強でいっぱいで、私にはK校に行くことしか頭にないから。 それより、ユウ高校無事合格したって聞いたで〜!! おめでと♪」
明るく笑う君がもう手の届かない遠い存在で。
「あ、ありがとう!! 香織も無事合格出来るように祈ってるから!! またな」
「よろしく!! 私をフッたこといつか後悔させるから!! ミホちゃんのこと遠回りしたとしても幸せにしてあげて。 じゃあね」
「なんやねんっ遠回りって(笑)」
小さくそう呟いた俺の声は彼女には聞こえていたいみたいだ。
後ろ姿が綺麗で俺は振り返りもせずシュウの元へ行った。