いつもとなりにはキミがいた
「先輩が・・・、先輩っのことが好きです。 あたしのこと嫌いですか?!」
体全体が熱を帯びたよう。
頭を下げたあたしに優しい口調の声が降る。
「え? 好きって俺の、こと? 恋愛としての? いや、その・・・先輩後輩としての好き?」
どこまでこの人は鈍感なんだろうか。
あたしは可笑しくなってつい笑ってしまった。
「ぷっ・・・もー先輩ってほんまに鈍感ですよね? 恋愛としての好きです。」
「あぁごめん。 そうやったんや、いつから俺の事?」
「マネ始めてから・・・です。」
「そうやったんや・・・。 俺アホやから全然操ちゃんの気持ち気づかんかったわ。 ごめんね。 あ、本題に入るけど・・・付き合うってことになるんかな?」
真剣でちょっと困ったように目をキョロキョロさせる先輩。
ただただ沈黙が続くばかりで・・・・