いつもとなりにはキミがいた
「あ、そうなん。なに用って?」
「今日、雄こんかった?」
聞きたくない名前が出て 思わず動揺してしまう。
「‥‥来たんや。」
「来たよ。でもすぐに帰ったからなんにも話てへんよ。」
「俺らクラス替えあったんやけど、雄とクラス離れてん。」
‥なんや、そうやったんや。
雄ちゃん何も言うてくれへんから知らんかったわ。
‥でも待って、
「‥うち、雄ちゃんにヒドイ事言うたかもしらん、どうしよ‥。」
「‥なんで?雄と喧嘩でもしたん?」
「あんな、この前のサッカーの試合の時に紹介した女の子おったやろ? あの子とうち大親友やったんやけど、入学からずっと一緒のクラスやったのに今年クラス離れてしまってん。」