いつもとなりにはキミがいた
毎日夕方の6時半に
3階の窓から顔を少し覗かせるのがあたしのささやかな日課になっていた
ある日。
「雄ちゃんまだかな〜。
今日はいつもより遅いな」
そんな事を考えていた時
二人の人影が見えて、
静かに息を潜めて見ていると
「雄〜
じゃまたな」
「おう。
またなシュウ」
そう言って、
雄ちゃんは玄関に足を踏み入れ‥‥‥え!?
「な〜にコソコソいつも見てんねん!」
雄ちゃんはそう言って
あたしの目を見た。
「ゆ、雄ちゃん!!!!‥‥
っていつもって知ってたんや」
雄ちゃんには聞こえてないんやろ〜
なって思ってると
雄ちゃんは口パク
‘おいで’と言ってくれた。