いつもとなりにはキミがいた
遠い二人
あたしは急いで階段をかけ下りた。
玄関の扉を開けると
制服姿で鞄を肩に担いだ
雄ちゃんがいた。
「ゆゆ雄ちゃん、
久しぶり‥やな?」
なんかぎこちないな〜。
「ぶはっはは!!!!」
そう言って雄ちゃんは
目を細めて手を叩きながら笑った。
「もぉ〜なんで笑うん?」
失礼なっ!!!!
「ごめんって!!
いや違うねん。
ミホと話すの久しぶりやな〜って思ってな。‥‥
てかさ毎日毎日、俺の事見て飽きへんの?」
そう真面目に言われると困る。
それに久しぶりの雄ちゃんは少し、いや凄くだ、
背が伸びたように感じた。
前よりもずっとずっとカッコ良くなっていて
胸がギュッて高鳴る。