いつもとなりにはキミがいた
「いや〜
たまたまやで?‥‥」
「ほんまか〜?
まぁええけど。
久しぶりやな‥ミホ?
ちゃんとランドセル背負って学校行ってんのかぁ?」
なんかランドセルを強調されたような気がして
あたしはムッとなった。
「あたりまえやろー!!!
うちやってもうすぐ最高学年なんやから!!!!」
あたしは自信満々に腕を組んで雄ちゃんを見上げた。
「はいはい。
でもそっかもうすぐミホも中学生やな。
早く中学まで追いついてこいよ」
「まだまだの話やん。
それよりシュウ君元気にしてるんや♪」
雄ちゃんとシュウ君には
小さい時からよく遊んでもらってたからね。
「‥あぁ。
別にええやろー?シュウの事なんか。
‥‥あ〜〜おまえシュウのこと、‘初恋’の人とか言うてたもんな」
そう言って雄ちゃんは
あたしの髪の毛をシャワシャワと撫でた。
違う!!‥
初恋はシュウ君じゃないって言いたいのに‥
遠くを見つめた雄ちゃんの顔を見たら言われんくなってしまった。