いつもとなりにはキミがいた



「あ、え〜とミホです」




な、なんで敬語?!



「あぁ、ミホかぁ。ごめん俺さっき帰って来て寝てた」



シュウ君は少し疲れたように言った。



来月に隣の中学校と親善試合があると操を言っていた。



「ごめんな?シュウ君」



悪かったな。



こっちの勝手な都合やもん。



それやのにシュウ君は優しい声で



「ええよ。 ミホからの電話やったら、俺どんなにしんどくても出るよ」



シュウ君はいっつもそうや。



誰に対しても男女問わず優しい。



そんなシュウ君がスッゴい好きやった。



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