この青空に

少し意表をつかれたときのこと

「おい、大将!あの新型機はどういうことだ!」                      朝一番からうるさいやつだ。何だその『大将』ってのは、適当に呼び名を変えるな。                 「何の話だ?」    「何の話だ?じゃねぇよ。あの新型、106のことだよ。あれがイクサに入ってるんだよ」               「何?」      106は単純に戦闘機としての性能を優先され、そのためだけに最先端の技術が導入された新型。おそらく、どの国も想像すらしていない程の戦闘機になるだろうと開発が進んでいた。                 しかし、あれは俺達ナクタ甲の実戦データをもとに作成された。               つまり、ナクタ甲のイカレヤロウが乗ることを想定されて作られていて、通常の兵隊が乗ることはできない。それどころか、扱いきれずにその機体もろとも地上に激突してジ・エンドだ。
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