この青空に
「おい待て。何で……いや、お前はそれを俺に聞きにきたんだな。」 「ああ、でも大将も知らないようだな。あいつが運び込まれた時になんだかお偉いさんも一緒に来てな、『やつに勝ちたければこいつに乗るといい』とだけ行って帰りやがった。」 ひっかかるところが多すぎる。とりあえず 「そのお偉いさんとやらは誰だ?」 「さぁ、名前なんか知らねぇよ。なんだか随分優男だったがな。」 克紀か。何を考えてやがる?とりあえず実物を見ないことには話は進まない。 「106を見せてもらう。案内しろ。」 「いいのか?ナクタ甲の連中はこの区画意外は許可なしじゃ、移動不可だろうが」 「白々しい、お前許可もらってこの区画に入ってきたのか?」 「バーカ。俺様はそんなものいらねぇんだよ。」 「俺もだ」