167~君と過ごした日々~
なぜか、隆哉はその子のことを知っていた。

俺は、隆哉に嫉妬していた。

だって、俺は名前すら知らなかったのに、

隆哉は…

「おいっ!!慶介聞いてる??」

ん??なんか話してたのかこいつ。

まったく気づかなかった。

「ん?何?」

「だーかーら、佐々木博美チャンのこと!!」

あー、あのこのことか・・・。付き合ってんのかこいつ。

俺がひそかに気になっているあの子と・・・。

「なぁ、隆哉。」

俺は、思い切って聞いてみた。

「はぁ?何言ってんのお前。俺には加奈子って女がいるの」

加奈子・・・?あぁ、また女変わってやがる。

隆哉は、根っからの女遊び人。ヤったら捨てる。そんな感じ。
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