時を越えて ~約束~

出発




―――翌日8:00.




「花鈴。おはよう。ちゃんと準備してきた?」

「うん。いきなりだったから結構焦ったけどね。柚妃は?」

「ばっちりだよ!あと誕プレも買ったから!」

「…別によかったのに。それより!!一樹くんと隣でよかったね。」


…一樹くんは、柚妃の彼氏。爽やかな感じのイケメンでモテる。
でも柚妃は学年一って言ってもいいくらいに可愛いから、みんなの憧れのカップルなんだ。



「そう!一樹と一緒だから楽しみなんだ!…あっ。ごめん。花鈴今回の行事嫌なのに…。」

「別にいいよ。それに彼氏と一週間生活できるんだし。そりゃぁ、楽しみでしょ。私も柚妃の相手が一樹くんなら安心だし。」

「なにそれ~。―てか、花鈴。ほんとに平気?無理してない?」

「大丈夫だよ。それに私決めたんだ。もうね、'あのこと'はね今回水城に聞いて、決着つけようと思って。」

「そっか。頑張れ。」

「うん。ありがと。
 そろそろだよね。担任の話。」

「そうだね。移動しよっか。」



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