時を越えて ~約束~



バスに乗って移動してしばらくすると、カーテンがしめられて外が見えなくなった。


外が見えないと、何もやることがない。隣に柚妃がいれば話したりしてこれからの嫌なこと考えずにすむのに…。
今隣に座ってるのは水城だし。バスの移動もペアで座るなんて。最悪。



「あと3時間くらいで着くそうだ。最初のペアはあと1時間半ぐらいだぞ。」

担任が話している。

「着いてからは降りるときに渡される地図を見て、家に行ってくれ。そこに必要最低限の物は置いてある。ただ、二人で協力しないと生活できないようになってるからな。」


あと3時間もかかるなら寝たい。
水城はとっくに寝てるし。クラスのみんなは、起きている人と寝てる人半々だし。私も寝よっかな。




バスに揺られていると不思議と眠くなってしまう。
私はすんなりと夢の世界に入った。



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