時を越えて ~約束~
・・・
「あなたは、瑠璃さんですよね?」
半信半疑で聞いてみた。
『そうよ。あと、さん付けしなくていいわ。』
そういうと瑠璃さん…もとい瑠璃は、柔らかく笑った。
「あの、ここは夢ですよね。あなたは私の妄想の人かなんかですか?」
私の頭の中はこのほかにも、疑問符で一杯だ。
『当りでもあるし、はずれでもあるわ。ここは夢の中だけど、私は花鈴の妄想じゃない。』
「っ!どうして、名前を…」
『いまから話すはなしは信じにくいものだけど、それでも聞きたい?』
答えはもちろん決まっている。
「はい。」
漠然とだけど、瑠璃は何かを知っているような気がしたんだ。
この間から気になっている違和感のこともあるし、はなしを聞けば何かが分かると思った。