時を越えて ~約束~
『私は、信じられないかもしれないけど前世のあなたなの。』
「前世の私?」
『そうよ。
今から何年前とは断念できないけれど、今では空想だと言われることも私の生きた時代では当たり前だったの。だから、ずっと、ずっと昔だと思ってくれていいわ。』
本格的に瑠璃が話し出した。
『普通は、前世の記憶なんてない。あったとしても前世の自分と話すなんて無理なことなの。』
「えっ…じゃあどうして…」
『それはね、私が生きていた時代で強力な能力を持っていたから。今で言う、陰陽師とかエクソシストとかね。今はあまり信じられていないようだけど。その強力な力を持っていた私は"術式"と言うものを使ったの。分かりやすく言うと、呪い、あとは魔法とかに似てるわ。だから今、私と花鈴はこうしてあなたの夢で話してる。・・・ここまでは大丈夫かしら?』
「だいたいは。瑠璃は能力者みたいな感じで、だからこうして話せてるってわけよね。」
『大正解。まだ続けるけど平気?』
「うん。」