時を越えて ~約束~



「ここ押してて。野菜炒めるから。」

仕方なく陸人に頼む。

「わかった。」


…案外、あっさりしていてかるく拍子抜け。


炒め始めてみたけど、二人で立ってるから、かなり密着してる。
もしかしたら、このタイミングなら'あのこと'を聞けるかもしれない。

でも、お腹空いてるからやめよう。



そんなことを考えて炒めたらあっという間に炒め終わってもう食べれるようになった。



「いただきます。」

即席でてきとうに作ったけど食べられなくはない。


「見た目、綺麗だ。味も悪くないし。」

陸人は意外にも文句も言わず完食した。





< 43 / 96 >

この作品をシェア

pagetop