時を越えて ~約束~
覚醒
「もう疲れたから、寝るわ。」
「そうだな。だけどどこで寝るつもりだ?」
「さっき寝てた部屋。」
「そう。じゃあその隣で俺は寝るから。」
「…なんで?他にも部屋はあるじゃん。」
「この林間は協力が目的だ。だから、夜間は空調一部屋しか使えないんだよ。おまえが寝てた部屋は扉ひとつで俺の寝る部屋と繋がってるから都合いいんだよ。」
「ふーん。じゃあ、ご勝手に。おやすみなさい。」
感情を込めずに言うと
「おやすみ。」
とただ一言返された。