時を越えて ~約束~
また暗くて深い闇の世界。
「瑠璃?どこにいるの?」
あたりが暗いと不安になる。
そのため出した声も囁くような声になってしまった。
『ここよ。』
そう声が聞こえて、顔を上げると瑠璃が微笑んで立っていた。
「よかった。また会えた。」
『もう会えないと思ったの?…大丈夫。まだ会えるわ。』
「さっきの話の続きを聞かせて。」
『いいけど。また長いかもよ?』
「全然いいから!!」
『そこまで言うなら。…で、どこまで話したっけ?』
「二パターンに分かれるってところかな。」
『そう。わかったわ。』
瑠璃の話が始まった。