時を越えて ~約束~
『瑠璃!行かないでくれ。君がいなくなったら・・・
こんなことを君に言う資格が僕には無い。だけど!!君とだけは、離れたくないんだ。どうしてこんなに胸が痛いんだ・・・』
イタイ。彼の想いが。
『あなたは何を言ってもいいのよ。あのことを気にする必要は無いのだから。それに私もあなたと離れたくなど無い。』
これは紛れも無い私の本心だった。
あと、もう少しで。私はいなくなる。
いなくなる前に。彼に伝えなくてはならない。
―――伝えなくちゃ。私の伝えたいことを。