時を越えて ~約束~
これが瑠璃の気持ち。
このグチャグチャな感情は、とても痛い。
『何を言っているんだ!ずっと一緒にいると約束したじゃないか!それに禁術を使ったことに僕は後悔していない。だから術も解かない!…そんな、最期みたいなことは言わないでくれ……』
『分かってる筈よ。もう私は此処にいられない。ありがとう琥珀。どうか幸せに。』
瞼が重い。本当にこれで最期なんだ。
『瑠璃瑠璃!』
やめて。そんな声、ださないで。あなたの笑顔が見たいのに。
『琥珀。ありがとう。また、いつか…』
『瑠璃ー!』
琥珀の悲痛な声を聞くと同時に。
私の意識は途切れた。