時を越えて ~約束~
「じゃぁ、HR始めるぞー。」
担任が話し出したとき。

―――ガラッ
一人の男子生徒が教室に入ってきた。

「おい、水城。遅刻だぞ。」
と、担任が言うが、そいつは気だるそうに「スミマセン。」と言っただけで席に着こうとする。


 近くの女子の話し声が聞こえてくる。
「やっぱり、水城くんカッコいいよね。」
「うん。しかもなんでもできるし。基本無関心だけど、だからこそ違った表情見れると嬉しいしね。」



 そいつの名前は 水城陸人。
見目麗しく、頭脳明晰。どんな女子でも彼とお近づきになりたいと願うだろう。




 …だけど、私は水城が大嫌いだ。
いや、大嫌いというよりは憎んでいる。
理由は…
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