刻の無い少女



なら、私は…。














「私はたぶんしあわせです。」











「そう。


じゃあたしはこれでおいとまするよ。



刻無ちゃん愛しの虚はもうそろそろ帰って来るよ。」



「本当ですか!?」




思った以上に声が出て、自分がそんなに虚の帰りを待ちわびていたのを思い知った。



虚が帰って来る







それだけで花が咲くように心の中でも花が咲くようなそんな感じがした。






蝶さんにお礼言わなきゃ





隣を見ると、




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