刻の無い少女



この場所は、コロコロと季節が変わるらしい



昨日までぽかぽか暖かったのに、今は





私の目の前の光景は



見たことのない光景だった。






「木が枯れてる?」

指を指して呟いた。

昨日まで青々としげっていた葉がゆっくりと時間をかけて地へと散る。




なぜかその様子がひどく悲しく印象に残った。



「儚い。」



自然と口からこぼれていた。




「何が儚いのだ?」





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