刻の無い少女

新しい空間





背中と頭の後ろに暖かい感触がする。







守っているような

逃がすまいとしているような

とても優しい感じがした。







この感触はいったい誰なんだろう?










目を開けると黒い着物が見ていた。





黒い?着物?




顔を上げると綺麗な寝顔が見えた。



寝息が少し荒いのは気のせいだろうか。





この人は――――。




















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