刻の無い少女


「鵯ー!!!!」



振り返るとこの真っ白な世界には浮いている真っ黒な姿の虚が駆けて来るのが見えた。



何をそんなに急いでるんだろう。



虚に手を振ろうとしたが――――



あれ?動かない?



力も入らない…。








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