刻の無い少女


虚は焦った表情を浮かべている。




私がいけないんだ。





――――――フワリ





突然の浮遊感。





「うっうっ虚!?」



思いっきり上ずった声が出ている鵯。



虚の横顔が―――――
近くに見えた。




そんな鵯を気にせず虚は鵯を抱えて走って庵へ向かった。









< 71 / 143 >

この作品をシェア

pagetop