刻の無い少女

―――虚―――


自分が不甲斐なくて仕方ない。



鵯から目を離すんじゃなかった…。



季節のことばかり気にして、鵯を放っておいてしまった。



しかし、まさか庭へと下りているなんて。あんな薄い小袖一枚で…。





それに――――――











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