恋苺
≪美羽side≫

はー。
今日学校行くのイヤだな。
でも調理実習あるからなー
行くしかない!!

てかお腹すいたな・・・
昨日の夜食べんの忘れてたし。
でも調理実習あるから朝ごはん食べていかなくていいや。

「田宮さん、飯島さん、学校行ってきます」

「いってらっしゃいませ。」

何で年下の私なんかに
いってらっしゃいませ。
なんていうんだろー
いってらっしゃいで十分なのにな!!
ままが雇ってあげてるからなのかな??

タッタッタ
小走りで学校まで行こうっと!!
「どうか大川先輩に会いませんよーに!!」
ふぅ・・・

・・・!!
え!?
あの人だれ??
もう少し近づかないと顔が見えない。
さりげなくわきを通ってみよう。

「将希ーお願いだから、今回は本当なの」

あ!!
あの人は3年の川内亜理紗先輩だ。
何をお願いしてるんだろう??

「お前とは絶対に付き合えない。今好きな人いるから」

好きな人??
もしかして・・・私??
こんなこと自分で思ってるのもおかしいけど、こないだ告られたし・・・・

「好きな人って誰??」

ドクン..ドクン
心臓がドキドキしてる。

「2年の指原美羽」

本当に私のこと好きだったんだ。
ウソ告とか聞いて悪かったな...

「はぁ?!あんなブスが好きなの??笑 将希ってば冗談キツイよ!!」

「あ??お前より顔も性格も100倍以上可愛いわ!!」

先輩ってば!!
照れるぢゃないですか...

「もういいよ。あんたにはあきれた」

川内先輩がどっかに行った。
大川先輩のところに想いを伝えに行こう。
好きです。って。

「大川先輩!!」
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