恋苺
「莉華ー♪一緒に行こうー」
ウチのことは無視。
「夏ちゃん今度お泊りに行っていい??」
「いいよー莉華ならいつでもOKよ♪」
何それ。
ウチのときは
多分、親がダメって言うな・・・
とか言ってたくせに。
その程度の友達だったとはね。
「クラスで誰もしゃべる人いないや・・・」
小声でひとりでつぶやいた。
誰もウチの話なんて聞いてないけどね。
「美羽??どうした??」
あ悠輔だ。
心配してくれたのかな・・・
「あ、何か無視されちゃった!!苦笑」
「寺門に??」
「・・・うん」
ほっといてほしい・・・
「無視する理由とか聞いてみたら??」
そんなの聞いてどうなるの??
余計なお世話だよ・・・
ガタン
私は悠輔を無視して教室をでた。
涙がこぼれた。
え??
ウチ泣いてるの??
恥ずかしい。
そうしてウチはトイレに走った。
「キャハハーだよねー」
あ、夏喜たちはさっきトイレに行ったんだった。
「人の好きな人と一緒に帰るとかありえないんだけど」
え!!?
もしかして悠輔のこと・・・??
「だって男たらしって噂すごいぢゃーん」
ウチのこと・・・??
「顔が可愛いからって調子のんなよって感じだよねー」
誰が調子にのった??
もういい。
ウチは教室に戻って荷物をまとめて学校から飛び出した。
泣いて泣いて泣いた。
家についた。
部屋で思いっきり泣こう。
と決めて階段をすごい勢いで上った。