写真を撮って
…………なにが違うのか。
私が首を傾げると、おにーさんは私の額に口づけながら呟いた。
「タイトル、思い出して」
いや、だから、今その話をしてるんじゃ……………。
「……………これからはたくさん写真撮ってあげるから」
「ほんとに?」
「ああ」
「でも、なんでいきなり……?」
「だから、思い出してって言ったでしょう?」
「もう、思い出したよ。でも、わかんない」
そう言うと、おにーさんは微笑んで、私の頬をなでた。
そして私の目を見て、言った。
…………そう、おにーさんは私を好きなんじゃない。
『僕の愛する風景』だもの。
「愛してる」