トゲトゲ
「なによ?帰るのに夏葵の許可がいるわけ?」


言ってやったぞ!

ふんっ!



「嫉妬すんなよ椎那」


と耳元で囁かれあたしの顔が
沸騰しそうになったのは
言うまでもないだろう。



「もう、夏葵く〜ん。そんなちんちくりんほっといてあたし達と帰りましょうよ」


妖怪女軍団の一名が言った。


あの女、あたしには聞き捨てならん事いいやがった!

ち、ちんちくりんって!!

なによ、ちんちくりんってぇ!!!

「ちょっと!ちんちく「このちっこいのは今から俺と帰るんだよ」」


あたしが反論しようとしたのに!!

あたしが言おうとした言葉を
遮ったのは勿論、夏葵。

そして、あたしが妖怪女たちの
標的にされるようなセリフを
はいたのも夏葵。



ばかやろぉおぉおぉ!!!!
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