埋蔵金みーっけた。
俺は冗談で、初対面のくせに


『佳代』と下の名前で呼んでみた。


俺の予想だったら、顔色、声色の


一つ変わると思った。 でも。


佳代は何の躊躇いもせず、『有』と


真似して呼んできた。  その時、


佳代はなんか違うんだ、と思った。


「・・・お」


丁度、赤外線が終わった。


佳代の携帯に俺のアドレスがいった。


『有』 と電話帳に登録し、携帯をしまう。
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