埋蔵金みーっけた。
そっかそっかぁ、部屋から


出れなかったらそりゃ来れないなぁ。


「大変だったねー」


「・・・・・・・・・」


あっ、麻由ちゃんが飽きて土掘るの再開


しちゃった。 少し焦りながら佳代ちゃんを


見ると。  濱田君? に向かって、口を


ぱくぱくさせていた。


「・・な・・・で、そんなう・・・・吐くの?」


「だって、ほん・・ったら・・・ 引・・じゃん」


そこまで遠い距離じゃないのに、ガツガツ、という


土を掘り返す音で、会話があんまり聞き取れ


無かった。
< 129 / 158 >

この作品をシェア

pagetop